第11話 敗走
ゾロの振り下ろす刃に、バギーは斬り刻まれ地面に転がった。
「・・・何て手ごたえのねェ奴だ・・・」
簡単につきすぎた決着に、ゾロも戸惑う。
その様子を見て、周りの手下どもはニヤニヤ笑っていた。
檻の中からルフィが言う。
「おいゾロ!早くこっから出してくれ」
「!・・・ああ」
いぶかりながら、ゾロは刀をおさめた。
手下たちの様子を、ナミも不審に思っていた。
─── どうなってんの、この一味。船長が殺されたのに笑ってるなんて・・・!!
ゾロは檻の形状を確かめて言った。
「こりゃ、鍵がなきゃあ開かねェぞ。この鉄格子はさすがに斬れねェしな」
「そうか」
その内、手下たちの笑い声が、どんどん大きくなってきた。
「・・・何がそんなにおかしい!!おとなしくこの檻の鍵を渡せ。おれはお前らと戦う気はない!!」
「・・・・・?おっかしな奴らだなァ・・・」
ルフィも不思議がる。
その時だった。
ドスッ!
ゾロがひざを突く。
ゾロの背後から、ナイフがわき腹に刺さっていた。
持ち手には、ナイフを握る手、のみ。
「!!?・・・ゾロっ!!?」
ルフィが驚く。
「!?・・・何、あの手!!!」
ナミも目の前の光景に、目を疑った。
海賊たちの笑いは止まらない。
「・・・くそっ!!何だこりゃあ、一体・・・!!!」
ゾロは苦しみながら、わき腹からナイフを引っこ抜いた。
ゾロの手から飛ばされたナイフは、地面に転がらず浮いたまま。
「手が・・・、浮いてやがる!!!」
ゾロは傷口を抑えるので精一杯だった。
しかしその背後に、迫る影。
「バラバラの実・・・!!!」
ゾロに斬られたはずのバギーがそこに立っていた。
離れていた右手が、最後にくっつく。
「それがおれの食った悪魔の実の名だ!!!おれは斬っても斬れない、バラバラ人間なのさ!!!」
「!!・・・体がくっついた・・・。悪魔の実なんて、ただの噂だと思ってた!!!」
ナミが叫ぶ。
「バラバラ人間って、あいつバケモンかっ!!」
と、ルフィ。
そういうあんたは、ゴム人間。
「急所は外しちまったか・・・、ロロノア・ゾロ!!だが相当の深手だろ。勝負あったな!!!」
バギーがにやりと笑う。
ゾロはそんなバギーをにらみつけた。
だが、わき腹のキズはバギーの言うとおり、彼にとってかなりのダメージだった。
─── 確かにこれじゃ勝ち目はうすい!ルフィを助けに来といて、何てザマだ!!
─── あの船長が何かの実を食ってたのは知ってたハズだが・・・、油断した!!!
「ひゃーっ、船長しびれる───っ!!」
「やっちまえ───っ!!斬りキザめ───っ!!」
期待通りの展開に、手下共がはやし立てる。
ナミは焦った。
─── まっずい、形勢が逆転した!
─── このままぼんやりしてたら、あの2人も私も、3人とも命はないわ!!
ルフィは檻の中で動けない。
戦況を見ながら、何もできない自分が悔しかった。
「後ろから刺すなんて卑怯だぞ!!デカッ鼻ァ!!!」
ルフィが怒鳴る。
言っちゃいけない一言を。
「バカっ、それだけは言っちゃ・・・」
「誰がデカッ鼻だァああ!!!!」
ナミが止めるのも間に合わない。バギーの右腕のひじから下が、銃弾のようにルフィに向かって放たれた。
もちろん、ナイフは握ったままだ。
「ルフィ!!!」
ゾロが叫ぶ。
しかし。
「お前は必ず、ブッ飛ばすからな!!」
ルフィはにやっと笑った。
飛んできたナイフを、口でしっかりと受け止めていたのだ。
その衝撃で、刃の部分が折れている。
「ほほーう、ブッ飛ばす?」
ルフィの言葉に、バギーは吹き出した。
「ぶあーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ、ブッ飛ばすだァ!!?終いにゃ笑うぞ!!!てめェら3人、この場で死ぬんだ!!!」
バギーの笑い声が響く。
「ダメだ・・・、終わった・・・!!」
ナミが嘆く。
しかし当のルフィは、バギーに負けずに笑い返した。
「はっはっはっはっはっはっは!!死んでたまるかっ!!!」
「この状況でどうブッ飛べばいいんだ、おれは!?野郎ども!!笑っておしまいっ!!」
バギーの笑いは止まらない。
しかし、ルフィは叫んだ。
「逃げろ!!ゾロ!!!」
「!・・・、何っ!?」
その言葉に驚くゾロ。
「・・・!!ちょっ、せっかく助けに来てくれた仲間に逃げろって・・・!!あんたはどうすんのよ!!」
ナミも思わず言った。
しかし、ルフィは笑っている。
こんなところで死ぬ気なんて、さらさらない。
その顔を見て、ゾロは何かを感じたようだ。
「了解」
その2人のやり取りを見て、ナミはさらに焦った。
─── だめだっ!!わけわかんないわ、やっぱ海賊ってだから嫌いっ!!
─── ここは自力で逃げ出す方法を・・・!!
「バカタレが、逃がすかロロノア・ゾロ!!!」
バギーがナイフを握った両腕をゾロに向け発射する。
「バラバラ砲ーうっ!!!」
ゾロはそれを手にした刀でなぎ払うと、一目散に駆け出した。
なぎ払われた腕が、再びゾロを追いかける。
「ぎゃーっはっはっはっはっは!!ゾロが逃げるぞ!!」
「バギー船長から逃げられるもんかぁ!!!」
海賊達が騒ぐ。
しかし、ゾロが走った先にあるものは、大砲だった。
ゾロは砲身を抱えると180度ひっくり返し、砲口を海賊達に向ける。
「ぎいや───っ、大砲がこっち向いたァ───っ!!!」
まさかの事態に、逃げ惑う海賊たち。
バギーも同じだった。
「ぬあ~~~っ!!!あれにはまだ”特製バギー玉”が入ったままだぞ!!!」
「おおっ!!」
ルフィの顔が輝く。
「おい点火だ!!!」
ゾロがそばにいるナミに命じる。
「え・・・、は、はいっ!!」
「急げ!!!」
「よせ!!!ふせろォ───っ!!!」
ドゥン!!!
先ほど、通りの建物を吹っ飛ばしたバギー玉が、当の海賊たちめがけて炸裂した。
「・・・今のうちだ・・・!!」
ゾロが傷口を押さえたまま、ナミを見上げる。
「ところでお前、誰だ」
「私・・・、泥棒よ」
急に尋ねられ、ナミは少し面食らって言った。
「そいつはウチの、航海士だ」
ルフィが満面の笑みで言う。
「バッカじゃないの、まだ言ってんの!?そんな事言うひまあったら、自分がその檻から出る方法考えたら!?」
「あー、そりゃそうだ。そうする」
ナミはため息をついた。
その二人のやり取りを聞いていたゾロは、にやっと笑って言う。
「いや、問題ない。てめェは檻の中にいろ!!」
そう言うや否や、ゾロは中に入っているルフィごと檻を持ち上げていった。
わき腹のキズからは、勢いよく血が吹き出る。
「おい、ゾロいいよ!腹わた飛び出るぞ」
さすがにルフィも焦って言った。
「飛び出たらしまえばいい」
ゾロはお構いなしだ。
そして、檻を肩の上に担ぎ上げる。
血は、絶え間なく吹き出していた。
「何でそこまで・・・!!」
ナミも思わず言った。
しかし。
「おれはおれのやりてェ様にやる!口出しすんじゃねェっ!!!」
口からも血を流しながら、ゾロは鬼の形相で言い放った。
─── どうしてそこまで・・・。海賊のクセに・・・!!!
この2人は、今までナミが見てきた海賊たちの中でも、規格外なのは確かであった。
「どチキショーが、逃がさんぞォ!!!」
バギー玉が発射された後の煙の中から、バギーがむせながら現れた。
手下も含め、砲撃からどうやら逃れたようだ。
「あいつらどこだ!!!」
少しづつ煙が晴れていく。
しかし、そこにはもうすでに3人の姿はなかった。
「いません、船長っ!!」
「ゾロも!!ナミも!!檻まで!!!」
「ばかな!!あれは5人がかりでやっと運べる鉄の檻!!」
そして別の場所を探していた手下が叫んだ。
「しまった、盗まれてる!!」
聞きとがめて、バギーが怒鳴った。
「何がだ!!!」
「あの檻の鍵が、ありません!!」
その頃、ゾロと檻の中のルフィは酒場の隣の建物の屋根の上にいた。
バギーたちのいる酒場の屋上からは、ちょうど死角になっていて見えない。
ゾロたちを探す、海賊たちの声はその場所にも聞こえていた。
見つからないのを確認して、ゾロは担いでいた檻をドスンと下ろし、横に腰をおろす。
わき腹の血は、無理をしたせいでさっきよりさらに激しく流れていた。
「くそっ、この檻さえ開けば!!!開けば!!!」
ルフィは檻の中で暴れる。
しかし、頑丈な檻はびくともしなかった。
「・・・厄介なモンに巻き込まれちまった・・・!!だが一度やりあったからには決着をつけなきゃな!!」
そう言ってゾロは、傷の痛みに顔をしかめた。
「なめやがってあの3人組っ!!!ジョーダンじゃねェぞ、おいっ!!!」
見つからない3人に、バギーは業を煮やして怒鳴り上げた。
「おれ様は誰だ!!!!」
バギーは手下に問う。
「海賊”道化のバギー”船長です!!」
手下たちは、気をつけの姿勢で答える。
「その通りだ!!!」
バギーは怒り狂っていた。
「あいつら、ただの泥棒じゃねェ事はよぉ~~~~~くわかった!!!こいつぁ、おれへの宣戦布告とみて、間違いねェな!!!!」
「・・・何て手ごたえのねェ奴だ・・・」
簡単につきすぎた決着に、ゾロも戸惑う。
その様子を見て、周りの手下どもはニヤニヤ笑っていた。
檻の中からルフィが言う。
「おいゾロ!早くこっから出してくれ」
「!・・・ああ」
いぶかりながら、ゾロは刀をおさめた。
手下たちの様子を、ナミも不審に思っていた。
─── どうなってんの、この一味。船長が殺されたのに笑ってるなんて・・・!!
ゾロは檻の形状を確かめて言った。
「こりゃ、鍵がなきゃあ開かねェぞ。この鉄格子はさすがに斬れねェしな」
「そうか」
その内、手下たちの笑い声が、どんどん大きくなってきた。
「・・・何がそんなにおかしい!!おとなしくこの檻の鍵を渡せ。おれはお前らと戦う気はない!!」
「・・・・・?おっかしな奴らだなァ・・・」
ルフィも不思議がる。
その時だった。
ドスッ!
ゾロがひざを突く。
ゾロの背後から、ナイフがわき腹に刺さっていた。
持ち手には、ナイフを握る手、のみ。
「!!?・・・ゾロっ!!?」
ルフィが驚く。
「!?・・・何、あの手!!!」
ナミも目の前の光景に、目を疑った。
海賊たちの笑いは止まらない。
「・・・くそっ!!何だこりゃあ、一体・・・!!!」
ゾロは苦しみながら、わき腹からナイフを引っこ抜いた。
ゾロの手から飛ばされたナイフは、地面に転がらず浮いたまま。
「手が・・・、浮いてやがる!!!」
ゾロは傷口を抑えるので精一杯だった。
しかしその背後に、迫る影。
「バラバラの実・・・!!!」
ゾロに斬られたはずのバギーがそこに立っていた。
離れていた右手が、最後にくっつく。
「それがおれの食った悪魔の実の名だ!!!おれは斬っても斬れない、バラバラ人間なのさ!!!」
「!!・・・体がくっついた・・・。悪魔の実なんて、ただの噂だと思ってた!!!」
ナミが叫ぶ。
「バラバラ人間って、あいつバケモンかっ!!」
と、ルフィ。
そういうあんたは、ゴム人間。
「急所は外しちまったか・・・、ロロノア・ゾロ!!だが相当の深手だろ。勝負あったな!!!」
バギーがにやりと笑う。
ゾロはそんなバギーをにらみつけた。
だが、わき腹のキズはバギーの言うとおり、彼にとってかなりのダメージだった。
─── 確かにこれじゃ勝ち目はうすい!ルフィを助けに来といて、何てザマだ!!
─── あの船長が何かの実を食ってたのは知ってたハズだが・・・、油断した!!!
「ひゃーっ、船長しびれる───っ!!」
「やっちまえ───っ!!斬りキザめ───っ!!」
期待通りの展開に、手下共がはやし立てる。
ナミは焦った。
─── まっずい、形勢が逆転した!
─── このままぼんやりしてたら、あの2人も私も、3人とも命はないわ!!
ルフィは檻の中で動けない。
戦況を見ながら、何もできない自分が悔しかった。
「後ろから刺すなんて卑怯だぞ!!デカッ鼻ァ!!!」
ルフィが怒鳴る。
言っちゃいけない一言を。
「バカっ、それだけは言っちゃ・・・」
「誰がデカッ鼻だァああ!!!!」
ナミが止めるのも間に合わない。バギーの右腕のひじから下が、銃弾のようにルフィに向かって放たれた。
もちろん、ナイフは握ったままだ。
「ルフィ!!!」
ゾロが叫ぶ。
しかし。
「お前は必ず、ブッ飛ばすからな!!」
ルフィはにやっと笑った。
飛んできたナイフを、口でしっかりと受け止めていたのだ。
その衝撃で、刃の部分が折れている。
「ほほーう、ブッ飛ばす?」
ルフィの言葉に、バギーは吹き出した。
「ぶあーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ、ブッ飛ばすだァ!!?終いにゃ笑うぞ!!!てめェら3人、この場で死ぬんだ!!!」
バギーの笑い声が響く。
「ダメだ・・・、終わった・・・!!」
ナミが嘆く。
しかし当のルフィは、バギーに負けずに笑い返した。
「はっはっはっはっはっはっは!!死んでたまるかっ!!!」
「この状況でどうブッ飛べばいいんだ、おれは!?野郎ども!!笑っておしまいっ!!」
バギーの笑いは止まらない。
しかし、ルフィは叫んだ。
「逃げろ!!ゾロ!!!」
「!・・・、何っ!?」
その言葉に驚くゾロ。
「・・・!!ちょっ、せっかく助けに来てくれた仲間に逃げろって・・・!!あんたはどうすんのよ!!」
ナミも思わず言った。
しかし、ルフィは笑っている。
こんなところで死ぬ気なんて、さらさらない。
その顔を見て、ゾロは何かを感じたようだ。
「了解」
その2人のやり取りを見て、ナミはさらに焦った。
─── だめだっ!!わけわかんないわ、やっぱ海賊ってだから嫌いっ!!
─── ここは自力で逃げ出す方法を・・・!!
「バカタレが、逃がすかロロノア・ゾロ!!!」
バギーがナイフを握った両腕をゾロに向け発射する。
「バラバラ砲ーうっ!!!」
ゾロはそれを手にした刀でなぎ払うと、一目散に駆け出した。
なぎ払われた腕が、再びゾロを追いかける。
「ぎゃーっはっはっはっはっは!!ゾロが逃げるぞ!!」
「バギー船長から逃げられるもんかぁ!!!」
海賊達が騒ぐ。
しかし、ゾロが走った先にあるものは、大砲だった。
ゾロは砲身を抱えると180度ひっくり返し、砲口を海賊達に向ける。
「ぎいや───っ、大砲がこっち向いたァ───っ!!!」
まさかの事態に、逃げ惑う海賊たち。
バギーも同じだった。
「ぬあ~~~っ!!!あれにはまだ”特製バギー玉”が入ったままだぞ!!!」
「おおっ!!」
ルフィの顔が輝く。
「おい点火だ!!!」
ゾロがそばにいるナミに命じる。
「え・・・、は、はいっ!!」
「急げ!!!」
「よせ!!!ふせろォ───っ!!!」
ドゥン!!!
先ほど、通りの建物を吹っ飛ばしたバギー玉が、当の海賊たちめがけて炸裂した。
「・・・今のうちだ・・・!!」
ゾロが傷口を押さえたまま、ナミを見上げる。
「ところでお前、誰だ」
「私・・・、泥棒よ」
急に尋ねられ、ナミは少し面食らって言った。
「そいつはウチの、航海士だ」
ルフィが満面の笑みで言う。
「バッカじゃないの、まだ言ってんの!?そんな事言うひまあったら、自分がその檻から出る方法考えたら!?」
「あー、そりゃそうだ。そうする」
ナミはため息をついた。
その二人のやり取りを聞いていたゾロは、にやっと笑って言う。
「いや、問題ない。てめェは檻の中にいろ!!」
そう言うや否や、ゾロは中に入っているルフィごと檻を持ち上げていった。
わき腹のキズからは、勢いよく血が吹き出る。
「おい、ゾロいいよ!腹わた飛び出るぞ」
さすがにルフィも焦って言った。
「飛び出たらしまえばいい」
ゾロはお構いなしだ。
そして、檻を肩の上に担ぎ上げる。
血は、絶え間なく吹き出していた。
「何でそこまで・・・!!」
ナミも思わず言った。
しかし。
「おれはおれのやりてェ様にやる!口出しすんじゃねェっ!!!」
口からも血を流しながら、ゾロは鬼の形相で言い放った。
─── どうしてそこまで・・・。海賊のクセに・・・!!!
この2人は、今までナミが見てきた海賊たちの中でも、規格外なのは確かであった。
「どチキショーが、逃がさんぞォ!!!」
バギー玉が発射された後の煙の中から、バギーがむせながら現れた。
手下も含め、砲撃からどうやら逃れたようだ。
「あいつらどこだ!!!」
少しづつ煙が晴れていく。
しかし、そこにはもうすでに3人の姿はなかった。
「いません、船長っ!!」
「ゾロも!!ナミも!!檻まで!!!」
「ばかな!!あれは5人がかりでやっと運べる鉄の檻!!」
そして別の場所を探していた手下が叫んだ。
「しまった、盗まれてる!!」
聞きとがめて、バギーが怒鳴った。
「何がだ!!!」
「あの檻の鍵が、ありません!!」
その頃、ゾロと檻の中のルフィは酒場の隣の建物の屋根の上にいた。
バギーたちのいる酒場の屋上からは、ちょうど死角になっていて見えない。
ゾロたちを探す、海賊たちの声はその場所にも聞こえていた。
見つからないのを確認して、ゾロは担いでいた檻をドスンと下ろし、横に腰をおろす。
わき腹の血は、無理をしたせいでさっきよりさらに激しく流れていた。
「くそっ、この檻さえ開けば!!!開けば!!!」
ルフィは檻の中で暴れる。
しかし、頑丈な檻はびくともしなかった。
「・・・厄介なモンに巻き込まれちまった・・・!!だが一度やりあったからには決着をつけなきゃな!!」
そう言ってゾロは、傷の痛みに顔をしかめた。
「なめやがってあの3人組っ!!!ジョーダンじゃねェぞ、おいっ!!!」
見つからない3人に、バギーは業を煮やして怒鳴り上げた。
「おれ様は誰だ!!!!」
バギーは手下に問う。
「海賊”道化のバギー”船長です!!」
手下たちは、気をつけの姿勢で答える。
「その通りだ!!!」
バギーは怒り狂っていた。
「あいつら、ただの泥棒じゃねェ事はよぉ~~~~~くわかった!!!こいつぁ、おれへの宣戦布告とみて、間違いねェな!!!!」
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